【サブネットマスク長について】 2003/01/22 ひめりん(K.Himeno)
IPアドレスのようなものの後に「/」に続けて表記しているのは何?
それが「サブネットマスク長」なのです。
「サブネットマスク長」の話をする上で、知っておかなければならない「IPアドレス」の話からはじめます。
IPアドレスは本来、2進数の数字で表され、32個の0か1で表記されます。
例、11000000101010000000000000000001
このままだと人にとっては見難いので、8個づつ区切って表記する場合もあります。
例、11000000.10101000.00000000.00000001
また、扱いやすいようにそれぞれの区切りを 10進数 に置き換えて表記する場合が多いです。
例、192.168.0.1
では、「サブネットマスク長」の話に入りましょう。
「サブネットマスク長」とは、同じネットワーク(グループ)に属するIPアドレスの範囲を定めている(限定する)数値です。
PCのネットワーク設定で
IPアドレス:192.168.0.2
サブネットマスク:255.255.255.0
等と設定されている方も多いと思います(IPアドレスの自動割当(DHCP)を利用していない場合)。
これは「このネットワーク(グループ)内では 192.168.0.0 〜 192.168.0.255 の範囲の IPアドレスを使います」という事を宣言していることになります(最初と最後の番号(この場合は、末番が 0 と 255)は特殊な番号なのでPC等には割り当てれない)。
192.168.0.0 〜 192.168.0.255 を2進数の表現にすると
11000000.10101000.00000000.00000000 〜 11000000.10101000.00000000.11111111
となり、最初の3区切り分は同じ数値である事に気付かれると思います(192.168.0までが同じなので当然と言えば当然ですが…)。
上位(左側)から数えて、何個目まで変わらないのかを数えると、24個目まで変わりません。
この「何個目まで変わらないのか」というのが「サブネットマスク長」であり、この場合、サブネットマスク長は「24」となります(24bit)。
通常、最初のIPアドレスの後に「/」に続けて表記します。
例、192.168.0.0/24
ルーター設定等の場合、プロバイダ等から固定IPアドレスを何個もらうかによって、当然ながら「サブネットマスク長」は変わります。
例、16個の場合は「28」、8個の場合は「29」
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検証:16個の場合は本当に「28」なのか?
例えば、192.168.0.16 から 16個 の場合、範囲は 192.168.0.16〜192.168.0.31 ですから、
2進数で表現すると
11000000.10101000.00000000.00010000
11000000.10101000.00000000.00011111
となり、28個目まで同じなので、サブネットマスク長は「28」となります。
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